ヒメアノ〜ル

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    こんにちは、tamaxです。

     

    今日は古谷実原作の映画『ヒメアノ〜ル』について

    書きます。

    ジャニーズ史上最恐です。

     

    あらすじ

    フリーターとして清掃のアルバイトをしている岡田(濱田岳)は

    日々夢も楽しみもない生活を送ることに虚しさを感じていた。

    同じく無為に生きていそうなキモい先輩(ムロツヨシ)に興味本位で

    近づいたことから、彼がネチっこく想いを寄せているカフェの

    店員のユカと知り合いになる。

    そこで都合よくユカに一目ぼれをされた岡田は、先輩に隠してこっそりと

    付き合うことになり、はじめての人生の春にキャッキャウフフ。

    純情そうに見えて実はなかなかのタマだったユカちゃんに

    リードされながら甘い日々を送っていたのもつかの間、

    実はもう一人のユカのストーカー、森田(森田剛)が凶悪犯罪を

    重ねながら、二人に近づいていたのだった。

     

    この作品、映画化したのは『さんかく』の吉田恵輔監督です。

    私はこの『さんかく』という作品がとっても面白くてね。

    こちらに感想を書いています。

    その吉田監督ですからさぞかしやらかしてくれるだろうと

    思ったら期待通りでした。

    『さんかく』のときもそうでしたが、前半はぬるくてネチャネチャした

    BOYS BEみたいなラブコメで、観ていてかゆくなるような感じ

    なんですが後半で一気に加速し、前半はなんやったんやという

    ものすごい変貌を遂げます。

    高校時代に凄惨なイジメを受けてサイコキラーになってしまった

    森田こと森田剛が動き始めるんですね。

     

    森田は実は最初から登場していて、ユカが働くカフェに

    一日中いる変な奴として、ムロ先輩が怪しんでいます。

    ストーカーかどうか確認してこいと言われた岡田はそこで

    高校の同級生だということに気がつきます。

    「森田くんじゃない?なにしてんの?」と声をかけると

    向こうも「あ、岡田君」となって、岡田はムロ先輩の

    使命もあって二人で飲みにいくことに。

    このときはまだ、ちょっと変なやつだなくらいなんですが

    都合が悪くなるとさらっとウソついたりするところに

    森田のヤバさが見え隠れしています。

     

    森田の受けていたイジメというのが、犬のウンコを食べさせられたり

    教室の真ん中で自慰を強要されたりする昔ながらの悪質なもので、

    森田はイジメグループのリーダーを高校時代に殺して埋めています。

    卒業後は、いじめっ子殺害に加担させられた同じくいじめられていた

    和草という同級生を脅迫して生活費にしていました。

    和草とその彼女が森田に反撃したことから殺しの連鎖がはじまります。

    開けたら最後、ユーキャントストップ。

    行き当たりばったりのOL、カレーのにおいが美味しそうだったから

    侵入した家の家族、そこに訪れた警官、その他諸々。

    私も若い頃、2回「いあき」(家にいるときに部屋に誰かが入ってきたこと)を

    された経験があるので、もう今生きてるのが奇跡なくらいめちゃめちゃ怖いです。

     

     

    さらにこの映画のバイオレンス描写が怖くてしょうがなかったのは、殺す側も

    殺される側もかっこよくないんですよね。

    よくあるシリアルキラーものって犯人が芸術みたいにパンパン殺したり

    殺される方も一息にぱっと死んじゃったりしますけど、森田の場合は

    ディスカバリーチャンネルとかで見るサバンナの動物の捕食に

    似ていました。殺す方も息が切れたり必死だったりがむしゃらに殺す。

    殺される方も苦しんで、あがいて、なかなか死ねない。

    森田剛演じる森田というのはすごく貧相な男なのです。

    ヒョロヒョロだし汚い金髪で浅黒い肌、底辺を生きてきた感じ。

    私はジャニーズの中でも森田剛の持つ貧相さ、薄汚さが不思議だったのですが

    この映画の森田くんは本当に良かったです。

     

     

    そんなこんなで凶悪犯罪を「雑に」重ねながら、森田はユカ&岡田に接近してきます。

    その前に立ちはだかったのが、前半の方で出てきたムロツヨシ。

    ムロ先輩は命こそ助かりますが、大変な怪我を負ってしまいます。

    そこでようやく、ユカとチュパチュパパラダイスしていた岡田があることを思い出すのです。

    森田のいじめに、自分も関わってしまっていたという事実。

    実は高校に入ったばかりのころは、はじめてできた友達として仲が良かった森田と岡田。

    森田がいじめのターゲットにされてからは距離を置いて傍観していたばかりか

    自分がいじめられたくないばかりに、売るような真似もしていたことに。

    ムロ先輩の入院する病院を訪ねたあとに、涙ながらにそのことを話し始めた岡田。

    直接的ではないにせよ、自分も森田というモンスターを作り上げてしまっていたということ。

    そのことをすっかり忘れ、その後の人生を何も考えずに過ごしていたこと。

    そして今も、「変な奴だから」とムロ先輩を裏切っていた、自分の「そういうところ」。

     

     

    クライマックス、森田がついに岡田&ユカのところにたどり着き(そのたどり着き方も

    非常にリアルでぞくっとさせられました)、息も付かせぬままラストへと突き進みます。

    これまで散々エグいバイオレンスを見せられてきて、最後の対峙シーンにはもう

    精神力も限界まで来ていたのですが、そのすべてを洗い流すような「オチ」が待っていました。

    これにはもう、やられましたね。ちょっとした拷問です。

    そのオチは今までからは想像できないほど美しくて、だからこそとてもとても哀しいものでした。

    主演の森田剛くんも、この最後のためにジャニーズ史上最低の汚れ役を引き受けたんだそうです。

    映画はいろいろな意味で観る側を楽しませるエンターテインメントであったり、あるいは

    それとは正反対に重いテーマがあったりしますが、エンターテインメントと重いテーマが

    見事に融合していました。

    『さんかく』のダラダラした感じも好きでしたけど、吉田監督の芸がここに極まった感じ。

    そして何より、ジャニーズなのに、手コ○自慰やレイプ、頭の悪い言動などかっこ悪く演じきった

    森田剛に感服というよりほかなりません。

    演技派と言われているニノや岡田准一なんて甘い甘い。

    私は今日から一番好きなジャニタレは森田剛kunになりました。

     

     

     


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      • 2017.08.23 Wednesday
      • -
      • 01:11
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      コメント
      こちらでもおじゃまいたします。

      私は原作の古谷実のファンなのでこれも全巻読みましたが、ラストは変えてあるかもしれませんね。

      古谷作品も前半はギャグ多めのほのぼの平和展開でダラダラしていた平凡な主人公が、突如暗黒展開に巻き込まれていくのが定石ですが、映画はそれがより際どく描かれていそうです。

      原作では安藤さん(ムロ先輩)がいい味出してたので、そこも気になるところです。安藤さんのラブ展開は映画では省略されてるのかな・・・

      森田剛の演技含め、是非観たいと思いました。
      • アイコ
      • 2017/06/28 12:38 PM
      これはぜひ観ます。
      森田剛さんは舞台「鉈斬り丸」(2013年)で見た暗くて汚くてトラウマとコンプレックスにまみれた残忍極まりない悪役(※主役)が壮絶で、そういうのがとても似合うということに驚いた覚えがあります。
      アイコさま
      こちらでもこんにちは。
      古谷実のファンなのですね。私もこの映画を観てから
      ダンナ所有の原作漫画を読みました。
      実は根幹のテーマが違っちゃってるんですよね。
      先天的な悪と後天的な悪。漫画の方のラストも私は
      好きでした。
      原作と違ってムロ先輩は全くいい思いしませんよ!
      だから余計に気の毒ですw
      ぜひ観て原作との違いなど感想教えてください。

      ひらたさま
      森田くんは元々薄汚い悪役が得意だったんですね!
      まあ役名も森田だし岡田もいるしでややこしいです。
      シリアルキラーって結構知的だったりスマートだったり
      するじゃないですか、映画では。
      でも森田くん演じる森田はすごく幼稚だし浅はかだし
      バカっぽいんですよ。ほんとのその辺で起きてる
      殺人犯てこうだろうなって思いました。
      それは彼が時間を止められてしまったせいなのですが。
      ひらたさんは舞台もたしなまれるんですね。さすがです。
      • tamax
      • 2017/06/30 12:02 AM
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