サーチ

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    こんにちは、tamaxです。

     

    今日は全編「デジタル画面を通した」映像で作られた映画

    『サーチ』について書きます。

    粘着パパががんばります。

     

    あらすじ

    アメリカに住む中国系の家族、夫婦と一人娘のマーゴット。

    母親が病気で亡くなってしまってから、父と娘二人で

    穏やかに暮らしていた。

    ところが、成績優秀で品行方正な娘マーゴットが、ある日突然

    連絡が取れなくなる。

    夜中に父親の携帯に何度も着信があったことから、行方不明事件として

    警察に捜査を依頼することになる。

    一方で、メディア機器に強い父親は、パソコンやスマートフォンを

    駆使し、娘のSNSにハッキングすることに成功。

    独自の捜査法で娘を必死に探し始める。

     

     

    冒頭はマメなお父さんが家族の思い出や出来事、情報をパソコンの中に

    綺麗に整理整頓していることを紹介しつつ、これまでこの家族がどういう

    家族であったかがパソコンの変遷とともにわかるようになっています。

    美人で愛情あふれたお母さんは亡くなってしまったようです。

    お母さんは料理も上手で家事も完璧だったのでしょう。

    現在になると、お父さんは放課後の娘のiPhoneのメッセージ画面に、キッチンの

    ゴミを捨ててないことを写真付きで送り非難します。

    娘マーゴットは友達とこれから勉強会だと言うのですが、終いにはフェイスタイムが

    かかってきてしまいます。

    私はこのiPhoneのフェイスタイムが苦手なのですが、このお父さんは大好きで、

    連絡手段は基本フェイスタイムみたいです。

    この映画の手法上そうならないとやっていけないのでしょうが、とにかくこの

    フェイスタイムで、観客もお父さんの顔を常に見続けることになります。

    十代の多感な時期に、四六時中お父さんからのしつこい顔時間。

    結構つらいと思いますが、『いい娘』のマーゴットは笑顔で対応します。

    しかしその晩に、マーゴットは姿を消してしまうのです。

     

     

    顔、というのが結構重要だなと思いました。

    というのも、マーゴットのお母さんは夏目雅子似の美人だったのですが、マーゴットは

    もっと美少女も使えたと思うんですが、まあまるで似てないんですよ。

    最初フェイスタイムの画面に映る娘はちょいブスくらいなんですね。

    美人で完璧だったお母さん。きっと娘にとっても永遠の憧れの女性だと思います。

    しかし娘が失踪してから、奮い立ったお父さんは、得意のデジタル手腕(お仕事も

    プログラマーか何かで完全リモートワークのようでした)と根っからの

    粘着質の性格を駆使してまずは娘のSNSに侵入します。

    するとまあ娘もイマドキの子で、facebook、instagram、あとなんか動画配信みたいの

    いろいろやっていて、ツールごとにキャラクターを変えていたようなんですね。

    そうやって娘のSNSを覗いてアップしている自撮りとかを見ていると、意外と

    見ようによってはお母さんに似ているんですよ。

    フェイスタイムで見た実物はガンバレルーヤよしこっぽいのに、SNSではちょっと

    夏目雅子が入りかけてる。

    これはお父さんにとっても驚きだったんじゃないでしょうか。

     

    お父さんの中でも娘はちょいブスで、だらしないところもあるけど純粋でいい子で

    世間知らずなはずだった、でも実際はお母さんに似たもっと危うい色気なんかも出していた。

    そしてその危うさでもって今回の事件が起きてしまったのです。

     

    SNS見てコイツはやっべえと確信したお父さんは、エクセルで表を作って娘と

    からんでるアカウントを片っ端から調査していきます。

    この仕事の有能さはすごいですね。多分マクロも使ってますね。

    驚異のスピードでアナログ捜査を進めている警察よりも重要な手がかりに

    たどり着きます。

    映画は100%なんかの画面を通した映像だったり画像、文字だったりで進んで

    いくのですが、このお父さんのすごいのは画面の前から一歩も動かない

    安楽椅子探偵ではないのです。

    夜中の雑木林にも行って証拠をめっけてくるし、娘のアカウントにからんでいた

    いかにもワルそうな男のインスタの位置情報から、映画を観ようとポップコーン

    持って並んでたそいつを見つけて殴りかかって、防犯カメラに映ってたりする。

    どうやら娘が沈んでるかもしれない池の捜索がはじまったときも、寝る間も惜しんで

    探し続けるのです。

     

    最初はゴミの溜まったゴミ箱の写真を送ってきたりするモラハラ気味のお父さんに

    ちょっと引いたりしてたんですが、命に関わってくるとこのお父さんの有能さは

    尊敬に値しますね。

    ただ後にわかるのは、娘が病んでしまったのはこのお父さんの独善ぷりによるところが

    大きかったのですが…。

    マーゴットの悩みは、最愛の母を亡くしてしまったこともあるのですが、お父さんが

    ありのままの自分を認めてくれない(と思ってる)ことが原因でした。

    お母さんに似てない顔(と自分では思ってる)もコンプレックスだったんじゃないでしょうか。

    行き場のない承認欲求がいくつものSNSアカウントで危険を呼び寄せてしまっていたの

    でした。

    でも見ていると、娘のSNSに出てくる「友達」はどいつもこいつもいつマーゴットと

    同じ目にあってもおかしくない子ばかりでしたけどね。

    みんな「普通の子」なんですけどね。

     

    あとパソコンのデスクトップというのは本当に人間の脳を象徴的に表しているなぁと

    思うのが、あっちを開きながらこっちを開いて同時に作業したり、混乱してくると

    情報がデスクトップにとっ散らかってわけがわからなくなってしまう。

    なんと、あの整理整頓好きのお父さんまでが捜査に行き詰ってそうなってしまうのです。

    そして、「ひらめき」は今まで見た視界のどこかにあってその時は気にも留めていなかったのに

    あるきっかけでピンとくる、というも実にうまく表現されていました。

    ネタバレになりますが、一番ゾクっときたのはフリー素材の女の人です。

     

     

    分かったようなことを書いていますが、次々と覆る事実にいちいちびっくらこいて

    最後まで完全にだまされました。

    首尾一貫して「画面」というフィルタを取っ払うことなく終わるところが潔い。

    それなのに実に気持ちの良いラストで、ハッピーエンドなのがありがたい。

    映画の終わりに、開いていたウィンドウをひとつひとつ閉じていき、

    パソコンがシャットダウンしたときには、あー(頭の)ハードディスクを

    ようやく休められる!という解放感がありました。

     

    それにしても今の十代は、親にSNSのアカウント教えなくてもいいけど

    いざというときのためにgmailのアドレスは共有しておいた方が身のためかも

    しれませんね。

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    ROOM

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      あけましておめでとうございます。

       

      今年もできるだけ映画を観て感想をお届けしたいなと思います。

      6月にはニヒル牛にて「tamaxのマズい映画でも無いよりはマシ」展も

      開催します!

       

      さて新年一作目の映画は『ROOM』です。

      そろそろ母子分離。

       

      あらすじ

      小さな部屋で仲良く朝起きてから寝るまで過ごす母親ジョイと

      息子ジャック。天窓からの光で時間を知り、TVの中のつくりものを

      見て、料理をして過ごす日々は穏やかに見えるが、実はこの二人

      何年も外に出ていません。

      二人はオールドニックという男により、小屋の中に監禁され

      飼われていた親子だったのです。

      ジョイは高校生の頃オールドニックに誘拐され、それから7年

      閉じ込められたまま。その間にニックに強姦されてできた子、

      ジャックを出産し一人で部屋の中だけで育ててきました。

      ジャックと二人だけの生活は幸せっちゃ幸せでしたが、

      5歳になったジャックにオールドニックの

      存在を知られ、そろそろ今の生活も潮時と悟ったジョイは決死の

      カーペットコロコロ大作戦でジャックを外の世界に出し、救助される

      ことに成功。自分を探していた両親とも再会し、ジャックとともに

      実家で安心した暮らしを得るはずだったが…

       

       

      私にも3歳の息子がいますが、ワンオペ育児の日は児童館や公園に行かないと

      部屋の中で二人きりなんてとても持て余してしまうのですが、5年間も24時間

      子供と軟禁されているジョイの心境やいかに。

      しかし産まれた時からこの部屋しか知らないジャックにはこの部屋こそがすべてです。

      卵の殻で作ったヘビ、家具までもジャックにとっては貴重な友達です。

      が、ある日突然母親から実はこの壁の向こうにはすんげー広い世界が広がっているんだわ。

      今からそこ行っていっちょ助けを呼んで来い、とハードルの高いはじめてのおつかいを

      頼まれたジャックは泣いて抵抗します。

      自分にはこの世界で充分なのに!

      外の空気すら吸ったことのなかったジャックは奇跡的に助けられ、母親のジョイも

      一緒に安全な場所に確保してもらうことができました。はじめてのおつかい大成功です。

       

      しかしここからがなかなか大変。

      再会できた両親は監禁されている間に離婚し、母親には新しいパートナーがいました。

      父親は娘の生還を心から喜んでいましたが、孫になるジャックの存在をどうしても

      受け入れることができません。

      そこでジョイと父親は衝突し、父親は舞台から退場してしまいます。

      7年の間に失ったものの大きさに戸惑い、病み始めるジョイとは裏腹に

      はじめてみる本当の世界に好奇心を隠せないジャック。

      おばあちゃんであるジョイの母親と、その恋人のおじさん(いい人)のおかげで

      少しずつ心を開き慣れ始めていきます。

      自殺未遂まで起こしたジョイに、ジャックがあるものを渡すことで再び

      ジョイも本当の意味で外に向かっていくようになります。

       

       

      誘拐監禁事件という悲惨な状況を描いたものでありながら、「母子分離」という

      普遍的テーマに置き換えることができる作品です。

      今でこそ夫婦一緒に親になるんだ!父親も母親と同じくらい育児しよう!と

      世の中が動いていて、それはそれで至極当然ではあるのですが、私はやっぱり

      母親と子供の間には父親が入ることのできない問答無用の世界があると

      思っています。

      成熟嚢胞性奇形腫という病気があり、卵巣の中に髪の毛や歯、骨などができてしまう

      のですが、つまり子供は女性の体内工場で作られ体液(母乳)を飲んで育つのです。

      ほぼ自分ですよ、それ。

      ジャックはちょっと長く5歳までお母さんのお腹で育ってしまったようなものなんですね。

      その長い濃厚な関係が「部屋」に象徴されています。

      母子は多かれ少なかれ、そういう時代を経て母子分離していくのです。

      映画の中で、引っかかりを残していくのが、ジョイのお父さんです。

      ジョイのお父さんは最後まで、娘を孕ませた憎い犯人の子であるジャックを直視することが

      できませんでした。

      もっと感動に持って行きたい映画なら、そこを和解させてみたりするかもしれませんが

      あえてそうしないところがいいなと思いました。

      代わりに、ジャックを外の世界に誘い出してくれたのは、おばあちゃんの恋人のおじさんでした。

      でも彼にそれができたのは、他人だったからです。

      はじめての「本当の友達」になる近所の男の子もそう。

      ジャックを濃い〜母子の世界から連れ出してくれるのはいつも他人でした。

       

      ラストがとてもいいです。

      ジャックは再び、母子が閉じ込められていたあの部屋に戻ってみるのです。

      忌まわしい場所、忘れてしまいたい場所である「部屋」。

      でもジャックにとっては母親の胎内のような場所でもあったのです。

      「さようなら、イス1。さようなら、天窓」

      かつて友達だったそれらにお別れを言い、産まれ直しを行います。

       

      もうすぐ4歳になる息子が最近「ママのこういうところが嫌だから直してほしい」と

      はっきり言うようになり、あ、もう無条件でママが好き!という時代は終わろうと

      しているんだ、そろそろ分離も近いなと感じているときに

      非常にシンパシックな映画でした。

       

       

       

       

       

       


      渇き。

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        久しぶりにマズい映画を観ました。

         

        水飲んで一旦おちつこう。

         

        あらすじ

        元刑事でバツイチの藤島(役所)は、優等生だった娘の加奈子(小松)が

        いなくなったと元嫁に言われ、探し始める。

        美少女で性格もいい完璧娘だった加奈子だが、中学時代のヤンキー同級生や

        現在の生意気な友達に恫喝紛いの取材をしていくと、加奈子が相当あかんやつ

        だったことがわかってくる。

        一方、加奈子がいなくなる前、いじめられっ子の少年は時々アニメになったりしながら

        優しくしてくれた加奈子に夢中になり、加奈子も受け入れてくれたかのように見えた。

        しかし、加奈子は実は鬼畜娘なのでその少年、はたまた加奈子に魅入られたすべての

        子供・大人・その他諸々を地獄に陥れていくのであった。

         

         

        流行りの要素をすべて詰め込んだような、落ち着かない映画です。

        そろそろこの邦画二文字系タイトルはやめませんかね。

        似たようなのがありすぎてどれがどれだか分からなくなります。

        そのうえ「。」までつけちゃって、モーニング娘。の時代で終わったかと

        思いました。

        中身もそうで、途中アニメーションや独白を入れたりだとか、残忍なシーンに

        ポップな音楽をつけたりだとか、アップばかりで全体を映さないインスタ手法。

        とにかくなんでもやってみたいんですね。

         

        俳優陣も豪華すぎるんです。ヒロインの小松菜奈はこれを機に有名になりましたが

        そのほかに橋本愛もいる、二階堂ふみもいる、中谷美紀もいる、國村隼も、

        オダギリジョーも、妻夫木もいる。

        この作品の駒だけであと3作くらいはできそうです。

         

        お話は無駄に複雑で、暴力団とか覚せい剤とか売春組織とか出てくると私はなぜか

        引いてくるんですけど、基本的にはシンプルです。

        加奈子が天使のような悪魔で、周りを無茶苦茶にしていた。それだけ。

        ただ加奈子をそんな風にした原因はどっちかっつーと父である役所にあったという

        感じです。

        出てくるガキがみんなもう手に負えない悪い奴ばっかりなんですが、どこの地域ですか?

        あとサイコパスが多すぎです。最近なにかっつーとサイコパスですけど、役所広司の

        元部下でいつもチュッパチャップス舐めてヘラヘラしている現役刑事の妻夫木や、

        なんかヤクザの爺さんのもとで殺し屋をやってたオダギリジョーなど、

        やばい奴が多すぎるんですね。

        とくに妻夫木。出た!窪塚系やばい奴はヘラヘラして甘いもの食べながら平気で

        残酷なことをするというプロトタイプ。

        池袋ウエストゲートパークの時代で終わったかと思っていました。

        しかも味付けが過剰なものだから、全然こわくなくてコメディみたいです。

        過剰に、過剰にやるものだからこわくないんです。

         

        せっかく「加奈子」というモンスターを際立たせたいんだろうに、周りも全部

        おかしい奴にしてるもんだから渋谷のハロウィンくらい目立たなくなってしまうんですよ。

        すぐパンパン拳銃うつし、大人も子供もグチャグチャ死にますけど、そういう

        場面よりも、最初の方でいじめられっ子の僕が学校でプールに落とされたり

        女子に「キモーい」とか言われてるシーンの方がつらかったですね。

        もし自分の子供がこんな風につらい目にあったり、あわせたりするようになったら

        どうしようという。

         

        こんな話あるわけないだろ、とずっと引いて観ていましたけど、実際渋谷のハロウィンで

        バカ騒ぎをするバカにも一人一人親がいるんだよなと思うと切なくなりますね。

        あと役所広司が三歩歩けば暴力団にボコられて血まみれの毎日なんですけど、それなのに

        いつも白やベージュのスーツを着ていて、また一からそれが汚れて、役所広司の

        行きつけのクリーニング屋は大変だなとかそんなことばかり気になる作品でした。

         

        時間がない方は特に一生観なくていいやつです。


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