怪しい彼女

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    こんにちは、tamaxです。

     

    今回は以前ひらたまきさんにおすすめされた韓国映画

    『怪しい彼女』について書きます。

    50歳若返ります。

     

    あらすじ

    気が荒くて口が悪くて家族をはじめみんなから疎まれている

    ばあさんマルスンは、幼馴染のじいさんパクと一緒に高齢者カフェで

    働く普通の高齢女性。若くして未亡人となり、病気がちだった

    一人息子を苦労の末育て上げ大学教授にしたことだけが人生の誇り。

    昔は結構可愛くて、何より歌が上手で歌手を夢見ていたことも

    あったが当時を知り慕ってくれるのはパクじいさんとバンドを

    やっている孫の男の子だけ。

    同居している嫁は姑マルスンの小言がつらくてストレスでダウン。

    それを機に施設に預けられることになってしまったマルスン。

    自分はなんのために苦労して生きてきたのか、もうゲンナリ

    したから最後に遺影の写真でも撮っておくかと写真館で

    写真を撮ってみたらあらなんと。20歳のころの自分になっていました。

    見た目は若い女、中身はたくましいおばあちゃんというギャップと

    得意の歌でマルスンは孫のバンドのボーカルになりみるみる人気者に。

    彼女を見出したイケメンプロデューサーと淡い恋もしたり、孫の

    バンドもメジャーデビューできそうになったりと、味わえなかった

    青春を満喫するマルスン。

    ところがあることをきっかけに、マルスンは再び元の自分に戻る

    決意をする。

     

     

    若返る前のマルスンは、結構なレベルのうざいばあさんです。

    悪い人じゃないんだけど、素直じゃないし喧嘩っぱやいし

    自己中心的だしであんまり周りからよく思われていません。

    バンドをやってる孫の男の子のことはかわいがって(甘やかして)

    いますけど、息子と嫁さんは「若い頃苦労してくれたから面倒みるか」って

    感じです。

    ところが、若返ってみるとそんな「ばばくささ」がかえって

    魅力となるのです。それは、今は強がっているマルスンでも

    貧乏しながら女手ひとつで病気の一人息子を育てるのには本当に

    苦労をしてきたから。

    ひねくれざるをえなかった彼女の重ねてきた苦労、人生経験が、

    若い歌声に渋みを与え、聴く人の胸に訴えるのです。

    桜田淳子が復活して昔の歌を披露して、みんな涙したってニュースで

    やっていましたけど、年を重ねたからこそ出せる味があるのです。

    そんなババアと若い子のいいとこどりでどんどん夢を現実にしていく

    様子は観ててとても気持ちがいいです。

    韓国の笑いのセンスは肌に合わないんですけど、この映画は韓国の

    セルフパロディって感じで、量産型Kポップに辟易している音楽

    プロデューサーとか、オチわかっているのに引っ張る韓流ドラマを

    ネタにしていて笑えました。

     

     

    こういうセンスの人なら、きっとラストも韓国映画の定石じゃない

    終わり方を見せてくれるかな?って期待しましたがそこはやっぱり

    どうしたって韓国。

    「待ち合わせの時間に間に合わない」からの「交通事故」という

    お家芸出して来ちゃいました。

    結局そうなるんかーーい!とちょっとがっかりしましけど

    20歳のマルスンが自分の母親だと気がついた息子が、

    「僕のために好きなこともできない人生だったんだ。

    お母さんはこのままもう一度人生をやり直して」

    「わたしゃもう一度生まれ変わってもおんなじ人生をやり直したいよ。

    じゃなきゃお前に会えないだろ?」

    っていうくだりはもうさすが泣かせの韓国。

    風邪気味でつまってた鼻が通りましたね。

    そんなわけで中身だけばあさんは外身もばあさんに戻り、また

    家族と一緒に暮らし始めました。

    孫のバンドはデビューを果たし、姑に圧迫されていたお嫁さんも

    やぶきたブレンドの二人くらいには言い返せる関係になってよかったね。

     

    恋愛面では、ちょっといい感じになった音楽プロデューサーとは

    ばあさんに戻ってからは遠くから眺めるだけでとくにお互い関わらない

    ままだったのがよかったですね。

    あと陰ながらいつもばあさんを守ってくれている幼馴染のパクじいさんよ!

    彼の一途さには胸が熱くなりましたね。あと、ばあさんと犬猿の仲だった

    老人界隈の姫、派手なおばあさんが突然死んじゃったのもおもしろかったですね。

    倉本聰も老人ホームを舞台にしたドラマをはじめて「老人ホームは恋愛の宝庫だ」

    みたいなことを言っていましたし、私もまだあと30年経て春がやってくるかも?

    という気持ちになれました。


    マッドマックス 怒りのデスロード

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      こんにちは、tamaxです。

       

      今回はこれまでに何人もの方からぜひ観てほしいとの

      声が多数あった『マッドマックス 怒りのデスロード』を

      ついに観ました。

      どっと疲れたよ。

       

      あらすじ

      妻子を殺され荒野に一人ぽっちのマックスは、あるお天気の日に

      スキンヘッド全身白塗りの前衛舞踏集団みたいな連中に拉致られる。

      その集団はイモータン・ジョーというワンマン社長の牛耳る

      超ブラック企業の洗脳された社畜たちであった。

      イモータン・ジョーは荒廃した土地で水や乳など、みんなの大事な

      水分を独占中。そうすることで絶対権威主義を保っていた。

      白塗り前衛集団はイモータン・ジョーになんとか気に入られようと

      がんばっている、ムキムキだけどあまり健康ではないらしいけなげな

      人たち。中でもやる気が空回りしているイキのいい奴、ニュークスの

      輸血要員となっていたマックス。

      ニュークスとは管で繋がれて一心同体。

      そんな折、片腕はないけどイモータンの右腕である女フュリオサ

      (シャーリーズ・セロン)が、本日は他所の土地へガソリンを奪いに

      外出する予定だったのに、裏切りを企てる。

      イモータンの子孫を残すべく捕らえられていたチャンネー5人(うち一人は臨月)を

      引きつれて、自身の故郷でもあるもっと自然が多くて物価も安い子育てしやすい街へ

      逃げたのであった。

      一旗あげたいニュークスは体調悪いけど輸血袋(マックス)と一緒にフュリオサを

      捕まえる!と出かけていきました。

      すったもんだがあってニュークスとマックスは、フュリオサとチャンネー5人と

      知り合いになり、一緒に住みやすい街に引っ越すことにしたんですが、

      当然怒り狂ったイモータン・ジョーが追っかけてきます。

       

       

      私は動体視力が弱いので普段からアクション映画を観ませんし、マッドマックスシリーズも

      今回初めてみました。

      この世界観の中ではもう当たり前なのかもしれませんが、いちいちエェェェ!?っていう

      場面多すぎでした。たとえば、イモータン・ジョーの王国では、人間は役割ごとの

      モノとして扱われています。ミルク(母乳)を搾り取られる太った女性たち、

      マックスも生きた輸血袋とされ、車に括り付けられて出発するし。

      戦闘を盛り上げるためなのか、ハードロックの生演奏をするBGM隊もいるし…。

      真面目に考えたらバカみたいな設定ばっかりなんですが、絵がキレイなのと作りこみに

      気合が入りまくっているせいか、すごい説得力です。

      舞台設定は核戦争後の荒廃した近未来ということですが、古代ギリシャで奴隷を

      「しゃべる道具」として扱っていたように、一回文明がチャラになるとこういう世界に

      なるのかなと思いました。

      全体的に家畜人ヤプーのような雰囲気でした。

       

      そして、シャーリーズ・セロン演じるフュリオサなんですが、こんな丸坊主でおでこ

      黒く塗ってるのに美しいってどういうことやねんというくらい神々しく輝いています。

      子産み隊の女の子たちもみんな可愛いんですが、臨月なのに無理が祟った一人は

      車に轢かれて死んでしまいます。

      みんなで希望を抱いて向かったフュリオサの地元は、すっかり荒れ果てて驚きの

      高齢化社会になっていました。

      しかし元気なババアたちは闘いまくっていました。

       

      マックスは主人公のはずなのに、最初から輸血袋だったり元気な高齢女性などの

      陰になってあまり活躍らしい活躍もありません。

      ただ、最後の方で役に立ちます。負傷したシャーリーズ・セロンに輸血をするのです。

      結局輸血袋!ただ今回の輸血は道具としてではありません。

      フュリオサとマックスの関係とかけまして、輸血袋と解く。そのこころは、

      どちらも「血が通っているでしょう」。

      このときマックスがはじめて「俺の名はマックスだ」と、二回くらいささやく

      ように言うシーンはかなり感動的でした。

       

      そして、ラストもよかったです。

      イモータン・ジョーがいなくなり、ヒーローとして祝福され迎えられた女たちを

      そっと別れを告げて群衆の中に消えていくマックス。

      物語としては逃げつつ闘うっていうだけの単純なものなので、最後マックスも

      一緒になってイエー!みたいになっていたら相当なバカ映画ですけど、

      そうではなかったのです。

      真のヒーローは誰かの血となり、群衆の中に消えていく…。

       

      観終わったあとにどっと疲れて私も輸血してほしくなりましたけど、みんなが

      大絶賛する理由もよくわかる映画でした。

       

       

       


      6才のボクが、大人になるまで。

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        こんにちは、tamaxです。

         

        今日は12年間を3時間に凝縮した超時短映画

        『6才の僕が、大人になるまで。』について書きます。

        この可愛い少年が、ヒゲ面になるまで。

         

        あらすじ

        6歳のメイソンは、シングルマザーの母親と姉とともに暮らす

        ごく普通の少年。男運の悪い母親に振り回され、男が変わる

        たびにあっちいったりこっちいったり。

        いいかげんだけど憎めない実父(イーサン・ホーク)とたまに

        交流したりしながら時はゆるやかに過ぎていくのだった。

         

        3時間近い映画で、イーサン・ホーク以外は特に有名な俳優も

        出ていません。そしてなんと恐ろしいことに、ヤマがないのです。

        ゆるーいヤマはありますけど、ほとんどがだらだらした日常

        風景を切り取ったものです。

        最初、これ借りたの失敗だったかなと思いましたよね。

        でも不思議と苦痛じゃないんです。なんでかというと、この

        映画はどこをとっても「思い出に似てる」んですね。

        思い出ってすごくささいな日常の切れっぱしじゃないですか。

        楽しかったこともつまんなかったことも、時系列もバラバラなまま、

        でも妙にはっきりとした切れっぱしが箱にどちゃっと入ってるみたいな。

         

        メイソンは可愛い6歳から、最終的には岡田義徳みたいな

        ヒゲ面の大学生まで成長するのですが、よくあるブラックアウトして

        「○年後」とかそういうのがないんですよ。

        カットが切り替わったら急に少しだけでかくなってるんですね。

        ※2歳くらい上のお姉ちゃんもいるんですが、藤田ニコル似で

        すっぴんの中学生くらいまではちょいブスなんですが

        パンク系のファッションになったり派手めになったりして

        最後はコンサバ系に落ち着いて結構可愛くなっていました。

         

        10分前のメイソンとはそこまでの変化はないんですけど

        30分前のメイソンとは明らかに違っていて、そしてその

        ゆるやかな移行により、もはや観ている方は30分前のメイソンを

        思い出せないんですよ。

        この監督は12年もしつこく時間をかけて表現したかったネタは

        そこなんだろうなって思いました。

        私も2歳になる息子がいるんですが、産まれてから毎日一緒にいて

        写真に撮ったり目に焼き付けてきたつもりでも、哀しいかな

        もう0歳の赤ちゃんだったころの記憶ってぼやけてきてるんですね。

        人生は別名保存できませんから、常に上書き上書きされていくんです。

        大人になるともう変更点が間違い探しみたいにちょっとしかないから

        3年前も去年も変化がわからなかったりしますが、子供って一か月で

        全然変わっちゃいますからね。

         

        母親はダメンズと結婚・離婚を繰り返してそのたびに追われるように

        引っ越しを余儀なくされ、結構つらい面もあります。

        友達の描き方もすごくよかったですね。

        まず一番最初にできた親友である近所に住む男の子がいたんですが

        例によって母親の都合で急きょ引っ越したせいで別れのあいさつも

        できませんでした。

        車の窓から、その子が自転車で追いかけてきているのが見えるのですが

        特にメイソンは引き返すわけでもなくただじっと外を見つめています。

        このシーンはその後の、無数に出現する「おともだち」を表現する

        ようでとてもよかったです。

        私も転勤族だったんで、ある日を境に「おともだち」が総入れ替えする

        体験は何度もしていますし、その場その場でいろんな人を受け入れていく

        術も身に着けました。

        映画の中で「おともだち」の扱いがすごくよくて、結構キャラの立った

        人物も出てくるんですが特にコミットせずに過ぎ去っていくんですね。

        芸術系のメイソンにとっては大学に入るまではそこまでがっちり

        趣味の合う友達は一人もいなかったんですが、自分の子供時代を

        思い返してみると、本当にいろんなタイプの友達がいて、連絡も

        取り合ってはいませんが彼らもどこかでそれぞれの人生を生きてるんだなーと

        時々想いを馳せています。

         

        そんな人生の中でももっとも変化の激しい6歳〜12歳という貴重な

        メイソンの時間をダイジェストで観させてくれるわけです。

        メイソンの変化が顕著なので、あやうく気がつかないんですが

        実は大人たちも、間違い探しのようにちょっとずつですが変化しているんですね。

        母親はダメンズ好きには変わりませんが、大学に戻って博士号をとり、

        大学教授にまでなります。

        夢見る中年だった父親も、しっかりした女性と再婚して子供をもうけ

        就職もします。でも子供たちの一番の理解者である点はずっと変わりません。

        輝かしい時代を過ぎても、人生は日々上書き更新されていく。

        でもメイソンがついに家を巣立っていくラスト直前で、母親が思わず

        口にするセリフは胸にぐさりと突き刺さりましたね。

        「あんたたちを送り出したら、あとは私の葬式だけよ!人生はもっと長いと思ってた」

         

        気がつけば、長いと思っていた3時間もあっという間に過ぎて、もう夕方。

        私の時間はどこにいったんでしょうか。

        それでも充分に観る価値のある一本です。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         


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